GR TV #26  大和田良/第7回 平間至さんへのインタビュー企画(後編)

投稿日: 2024年12月13日

GR TV #26  大和田良/第7回  平間至さんへのインタビュー企画(後編)
星1星2星3星4星5

投稿日: 2024年12月13日

GR TV #26  大和田良/第7回 平間至さんへのインタビュー企画(後編)
カテゴリー: アート・クリエイティブ元動画: 2024年12月4日
0
0

この動画では、写真家の平間至さんが、写真の価値や家族写真の重要性、写真館運営や個人の制作活動に関する深い洞察を語っています。以下、内容をポイントごとに要約しました。
 
1. 家族写真と写真館の役割
  • 写真の役割: 家族写真は、壊れやすい家族の絆を「安定した形で残す」役割があると述べています。喧嘩や別れがあっても、写真がその「帰る場所」となる。
  • 写真館の使命: 写真を通じて魂や記憶を捉えることが、自分の使命だと感じている。震災後の写真整理を経験し、写真が持つ「魂の居場所」としての役割を再確認したそうです。
 
 
2. 写真と音楽の融合
  • 音楽の影響: 平間さんの制作における最大のインスピレーションは音楽。写真のセレクト時には、特定の曲(デスヒートの「Fool of Saigon」)を聞いて非日常に没入しながら選定する。
  • 音楽との共鳴: 音楽は自分をコントロールするツールであり、アウトプット(写真)の方向性を決めるための大切な要素。
 
 
3. 写真の特徴と哲学
「絵で考えない」写真: 写真を選ぶ際、構図や見た目の美しさだけでなく、「気配」や「魂」が浮き上がる瞬間を捉えることを重視。
  • 肖像写真の進化: トラディショナルな家族写真から、スナップの要素を取り入れた写真館独自のスタイルに変化。これにより「記録以上の価値」を持たせている。
  • メディアとの違い: 写真館での写真は、直接的な反応を受け取れるため、制作の喜びが大きい。一方、広告や雑誌では反響が間接的になる。
 
 
4. 表現活動とフォトフェスティバル
塩竈フォトフェスティバル: 長年にわたり開催しているイベント。写真を通じて地域や文化とのつながりを広げる活動に注力している。
  • 展示活動: 写真展では、場所や展示方法により写真の見え方が大きく変わる。2024年1月には岩手県立美術館で「光への」展示を予定しており、これまでで最大規模のスペースで新たな挑戦を行う。
 
 
5. 魂と写真のつながり
  • 写真の神聖さ: 撮影された写真は、魂の居場所となり得ると考える。
  • 故人との記憶: 生前の写真が仏壇に飾られ、魂の象徴として機能する例に触れ、写真が持つ意味の深さを強調。
 
 
6. 展示へのこだわり
  • 死んだふりの美学: 自身が展示スペースにいることで、作品が「本人バイアス」に影響されないように工夫。鑑賞者が作品そのものに集中できる環境作りを目指している。
  • 膨大なアーカイブの管理: 長年撮影してきた写真を整理し、展示用に選定するプロセスは膨大な作業。しかしその中から過去の価値ある一瞬を見つけ出す楽しみもある。
 
平間さんは写真を通して、記憶や魂、人とのつながりを深く追求しており、その活動の幅広さと哲学は多くの人に影響を与えています。特に写真館の写真がもたらす「直接的な喜び」と、アート写真が与える「気配」や「魂の居場所」という視点が印象的です。
 
 
#平間至
#大和田良
#塩竈フォトフェスティバル

星1星2星3星4星5

投稿日: 2024年12月13日

GR TV #26  大和田良/第7回 平間至さんへのインタビュー企画(後編)
カテゴリー: アート・クリエイティブ元動画: 2024年12月4日
0
0

投稿者の別の記事