*ロシア極秘ビデオに記録されたオウム真理教の武装化の真実**

　

このビデオは、1993年2月にロシア国内で撮影されたオウム真理教の活動を記録したもので、約2時間半にわたり、教団幹部が武器の購入や製造の準備に奔走する姿を捉えています。この映像は、教団の武装化計画がどのように進められたかを明確に示しており、歴史的な証拠として重要な価値を持ちます。

　

映像では、早川紀代秀被告や村井秀夫元幹部が、ロシア製自動小銃や機関銃を入念に調査し、さらにその分解や構造分析を行う様子が克明に記録されています。彼らが訪れた施設には、火薬の性質を研究する場所やロケット製造工場とみられる場面も含まれ、教団の技術的な野望と武装化への執念が浮き彫りになっています。さらに、早川被告らがロシア製武器を日本へ密輸し、それを元に自動小銃の密造を進めていたことが示唆される場面もあります。

　

教団が目指していたのは単なる自己防衛のための武装ではなく、浅原彰晃被告の「ハルマゲドン」思想を実現するための攻撃的な軍備でした。実際、映像には教団施設内で小銃を密造するための設備や計画の詳細も記されており、彼らが大量の武器を製造する体制を整えつつあったことが窺えます。この映像は、教団が単なる宗教団体ではなく、国家を脅かし得る軍事組織へと変貌していた実態を裏付ける証拠として裁判にも利用されています。

　

映像から伝わるのは、幹部たちの異常なまでの興味と執着心、そしてその活動を記録に残そうとする姿勢です。一見すると素人じみた行動にも見えますが、その裏には周到な計画と冷酷な目的が潜んでいます。このビデオは、オウム真理教がいかにして武装化を進めたか、またその過程でどれほど多くの知識と技術を吸収したかを示す生々しい記録です。

　

結果的にこの映像は、教団の「平和活動」という表向きの姿と、実際の武装化計画とのギャップを暴露し、多くの人々に衝撃を与えました。このビデオが示す事実は、オウム真理教の犯罪の全貌を理解するうえで欠かせないものであり、今後もその分析が進むことが期待されます。