全国的に急増している新型コロナウイルスの感染者。今月8日からの1週間に報告された1医療機関あたりの患者数は10週連続で増加。去年9月まで自己負担なしだったのが、公費による支援がなくなり、いまはおよそ1万5000円から3万円と、自己負担が大きくなっています。

　

千葉市のクリニックでは、発熱外来に次々と患者が訪れており、新型コロナの感染が確認されています。特に、4月から治療薬の自己負担が増加し、患者が高額な治療費に苦しむケースが多発しています。

治療薬の費用は、5日分で約1.5万円から2.8万円もかかり、患者には大きな経済的負担となっています。薬局では、これまで無料だった治療薬の費用が自己負担になったことで、多くの患者が困惑しています。

　

以前ほどの感染対策が取られていないことも感染拡大の要因です。外ではマスクを着けない人が増え、学校などでも感染者が増加しているため、再びマスク着用が求められる状況になっています。

　

新型コロナの新たな変異株「KP.3」が、感染力が強く、従来のワクチンが効きにくいとされています。これにより、全国で感染者数が増加しており、特に北海道や沖縄を除く45都道府県で前週を上回る感染者数が報告されています。

　

検査費用も自己負担となり、検査を受けない人が増加しています。また、治療薬も自己負担になったため、重症化リスクのない患者には処方されず、基本的には解熱剤や鎮痛剤で対応されています。

　

70代の男性患者は、重症化を防ぐために高額な治療薬を処方され、1.7万円以上を支払いましたが、命を守るために早く治したいという思いで服用を決断しています。

　

　

　

　

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