岩橋良昌さんのインタビュー後編は、吉本興業の退所やプラスマイナスの解散を経ての内面的な葛藤や、精神的な支えを求める姿が切実に語られています。特に心に残るのは、彼が精神薬を頼らざるを得ない日々を送りながら、どうにか生活を維持しつつ、娘への複雑な愛情に苛まれている様子です。脅迫性障害によって「普通」でいることさえ困難だと感じ、家族や仕事への責任とともに自らの限界と向き合っていることが伝わりました。

　

また、彼の症状が次第に深刻化し、適切な治療に辿り着くことが難しい状況も浮き彫りにされています。コロナ禍による精神科の混雑も相まって、彼の苦悩は個人的な問題に留まらず、社会的な課題にも触れる内容でした。YouTubeやライブ配信を活用して外界と繋がりながら、彼は心の健康を保とうと試みていますが、「普通の生活」を手に入れたいというシンプルな望みがどれほど困難であるかを感じさせます。

　

健康管理の一環としてダイエットや運動を提案され、それに応じる姿からも、彼が少しでも前向きに変わろうとしている様子が見受けられました。インタビューを通じ、彼の苦悩とその中で見出す希望に共感しつつも、精神疾患を抱える方が社会に理解されることの難しさを強く感じさせられる内容です。