かつて液晶テレビで一世を風靡した「世界のFUNAI」こと船井電機が、ついに破産申請…。

1990年代には液晶テレビで急成長し、売上高が3500億円以上に達したこともありましたが、その後の中国メーカーとの熾烈な競争に押され、業績は低迷。経営再建を試みたものの回復の兆しはなく、最終的には東京地裁に破産申請。

今年3月時点で負債額は461億円にのぼり、まさに時代の流れに飲み込まれたような悲しい結末です。

　

1990年代に、船井電機は液晶テレビを主力製品として「FUNAI」ブランドで急成長。特に価格の安さと品質のバランスが消費者に支持され、売上高は3500億円以上に達しました。この時期、世界中の家庭にFUNAIのテレビが広がり、業界でも注目される存在でした。

　

しかし、2000年代に入ると、急成長する中国メーカーや韓国メーカーが台頭し、激しい価格競争が展開されました。特に中国製品はコスト面で優位に立ち、FUNAIはその波に押される形で業績が急激に悪化します。ここでの失速が、後の運命を大きく左右することに。

　

業績低迷を打開するため、船井電機は異業種にも進出しました。出版事業を手掛ける企業の参加に入ったり、他業界への挑戦を試みましたが、いずれも大きな成功を収めることができませんでした。これにより、さらなる赤字を抱え、状況はさらに悪化していきました。

　

最終的には業績回復の見込みが立たず、2024年10月に東京地裁に破産申請。負債額は今年の3月末時点で461億円に達しており、船井電機はもう立ち直ることができない状態に。かつての名門企業が、時代の流れに適応できず破産に追い込まれたことは、多くの人に衝撃を与えました。

　

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