チーズ(税増収)はどこに消えたの!?

投稿日: 2024年12月28日

チーズ(税増収)はどこに消えたの!?
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この動画では、経済評論家の上念司氏が、日本の財政問題をテーマに詳細な解説を行っています。特に、増加している税収がなぜ「財源不足」とされ続けるのか、また財務省が主張する「国の借金論」の矛盾点について鋭く切り込んでいます。
 
上念氏はまず、日本の税収が近年急増しているにもかかわらず、財政運営が非効率的である点を指摘。増加した税収の行方について「繰り上げ返済」「補正予算での無計画な支出」「予備費としての貯蓄」の3つの消費パターンを挙げています。そして、特に補正予算による「大盤振る舞い」が、長期的な財政健全化に繋がっていないことを問題視します。
 
さらに、財務省が公表している国のバランスシートにおける資産の未計上問題や、IMFの基準に基づいた評価と財務省の主張が乖離している点も取り上げ、論理的に財務省の主張を批判しています。例えば、IMFは日本の純債務を「実質ゼロ」と評価しているにもかかわらず、財務省は「莫大な債務超過」とする独自の基準を用いていると説明。これが、道路や公共インフラなどの価値を資産として認識しないなど、明らかに現実的ではない前提に基づいていると指摘しました。
 
また、国民一人当たりの借金額を過剰に強調する論調についても批判。個人や企業の収支モデルと比較することで、債務が持続可能であるかどうかは税収やGDP成長率との関係で判断すべきだと説きました。
 
特に興味深いのは、外国為替資金特別会計(外為特会)を活用するという提案です。財務省が保有する外貨資産の金利収入を防衛費に充てる「ウクライナ方式」を日本にも適用することで、安定した財源確保が可能であると主張しました。このような大胆な提案は議論を呼ぶ一方で、現状の非効率的な財政運営を打破する一つの糸口とも言えるでしょう。
 
総じて、この動画は財務省の財政政策に対する根本的な疑問を提起しつつ、より効率的な財政運営の可能性を示唆する内容となっています。上念氏の明快な解説と具体的な提案は、視聴者に日本の財政問題を再考させるきっかけを提供しています。財政や経済に関心がある人にとって必見の内容です。

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