未解決のまま2年が経過する大分県別府市の大学生死亡ひき逃げ事件について、現在も捜査が続いています。この事件の中心人物、八田與一（はた よいち）容疑者は27歳で、ひき逃げ後も逃亡を続けており、多くの目撃情報が寄せられているものの、未だ足取りはつかめていません。

　

八田容疑者は、別府市の交差点でバイクに乗って信号待ちをしていた男子大学生2人に、時速100km近い速度でブレーキをかけずに追突。1人が死亡、1人が負傷するという悲惨な事故を引き起こしました。事故後、彼は財布や携帯を車に残したまま現場を立ち去り、以降行方不明となっています。

　

事件前に、死亡した大学生と八田容疑者が短い会話を交わしていた様子が友人によって目撃されています。友人によれば、八田容疑者が不審な態度で接してきたため、被害者が謝って場を収めた直後の出来事だったそうです。

　

防犯カメラには、事故後わずか10分で裸で繁華街を歩く姿が捉えられており、その後も堂々と海方向に逃走している様子が映っていました。

　

親友や知人の証言から、八田容疑者は「突発的な行動」をとる傾向があり、過去には万引きや軽犯罪の経験があることが明かされています。ルールを平気で破る性格で、たとえば免許がないのにバイクを購入し、飲酒運転をしていたこともあったそうです。また、気分が変わりやすく、ホストや生活保護の申請といった突飛な行動も繰り返していました。

　

八田容疑者と親しかった親友は、容疑者に出頭を呼びかけるべくメディアの取材に応じ、「無事で会ってほしい」と彼を心配する言葉を残しています。

　

被害者の母親は、2年経過した今も無念の気持ちでいっぱいで、時効のない殺人罪への切り替えを求める署名活動を行い、7万7000人分の署名を警察に提出しました。

　

警察や遺族は引き続き情報提供を呼びかけています。事故の重大性と遺族の思いを多くの人に知ってもらうために、現在もさまざまな活動が続けられています。

　

　

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