中田敦彦さんが語る「ミドルエイジクライシス」
中田敦彦さんの1時間半にわたる長尺トーク。「中年の危機」をテーマに、自身のこれまでの成功や挫折、そして未来への不安について深く掘り下げています。「あの中田さんが?」と思うような悩みや葛藤を赤裸々に語る姿に、グッと心をつかまれる内容でした。
ハイライト①:クライシスの予兆は2023年末から
2023年末、第3子が生まれたことを機に育休を取得。「育休」という形を取りつつも、実は心の中では「休みたい」という気持ちが強かったと告白。これが「ミドルエイジクライシス」の始まりだったそうです。
仕事に復帰しても「これまでと同じように頑張る理由が見えなくなった」と感じたこと。視聴者には伝わらない「違和感」を抱えつつ、総裁選の対談ラッシュを駆け抜けた姿が印象的です。
ハイライト②:自分の物語の終焉を感じた瞬間
中田さんが例に挙げたのは、アニメ『早々のフリーレン』の第一話。「魔王討伐後の世界」という新しい切り口に、自分の人生を重ねてしまったそうです。
芸能界でのキャリア、YouTube大学での快進撃、500万登録者の達成…。これらが中田さんにとっての「魔王討伐」だったのかもしれません。
物語が完結したあとの「空虚感」にどう向き合うか。そこで中田さんが見つけたのが「小さなワクワク」と「小さな予定」でした。
ハイライト③:クリエイティブな再出発
クライシスのトンネルを抜けるきっかけになったのが、「絵を描くこと」。20年以上ぶりに描き始めた絵は、自己表現の新たな形として、自分を癒やし、救ってくれたそうです。
「特別上手いわけじゃない。でも、描いている時間が楽しい」。そんな気持ちから、なんと小規模ながら古典を開く予定も立てたそうです。「派手じゃなくていい、小さな喜びを大切にしたい」と語る姿が印象的でした。
ハイライト④:未来への視点を広げる挑戦
これまでの活動に対しても新しい角度から取り組む意思を示しました。たとえば、トークチャンネルを定期的に更新することで、自分の考えを発信し続ける場を維持。また、YouTube大学は週1ペースでの更新を計画中。
「深夜ラジオ的な場」として、自由に語れる空間を大切にしている。そこでの活動が、彼にとって自己表現の新たな原動力になっているようです。
昔ながらの深夜ラジオの自由さが、現代のネットニュースやアーカイブ文化の中で失われていることへの嘆きが心に残ります。
ハイライト⑤:日常の小さなエピソード
動画の終盤では、息子さんとの英語のジョークのやりとりや、シンガポールと日本の交通事情の違いなど、ほっとする日常の話題も。中田さんの「日常の目線」が垣間見える温かい部分です。
「自動車会社が強い日本と、シンガポールの公共交通デザインの違いに気づいた」。何気ない話題にも中田さんらしい鋭い視点が光ります。
おすすめポイント:中田敦彦の「等身大」がここにある
この動画の最大の魅力は、これまで「成功者」として見られてきた中田さんが、内面的な弱さや葛藤を隠さず語るところ。
自分と向き合う姿勢、再スタートへの柔軟な考え方は、多くの人にとって共感や学びを得られる内容です。
目標を達成した後の空白感、それは誰にでも訪れるもの。中田さんはそれを乗り越える方法として「小さな予定」と「少しのワクワク」を見つけました。日々の暮らしの中で、小さな喜びを大切にする──それが、人生を再び豊かにする鍵かもしれませんね!
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